納豆
ヤクルト
ご飯
味噌汁(大根、白菜、ワカメ)
エビマヨ豆腐(豆腐、エビ)
ミートボール
ほうれん草のたまごとじ(ほうれん草、たまご、ニンジン、しいたけ)
ビール
【朝メニュー】
納豆
ヤクルト
【昼メニュー】
自作オニギリ
【夜メニュー】
幕王(ほか弁限定商品)
かっぱえびせん
ビール
誰でも目標というものを持っているだろう。それも一つ二つではない。難易度の高低はあれど、大抵の場合、それは無限である。生きている限り、人は何かしらにつけ目標を設定するもの…。
それゆえに、全てを達成出来ない。これも難易度の高低はあるが、たとえ容易い目標でも、やはり全てはクリア出来ない。その前に死んでしまうからである。生きている限り目標が目の前にぶら下がり続けるのならば、達成出来なかった目標をいくつか抱えて死んでいくのが必定。その時抱く感情を、心残りと呼ぶ…。
僕等にも、メシの分野で一つ心残りがあった。達成可能性から言えば比較的容易なはずだが、なかなか叶えることが出来ず、ズルズルと約半年、かなり長期間その心残りを継続させていた。それが、「ほか弁の『幕王(まくおう)』を食べるというささやかな心残りである。
幕王。その名の通り、ほか弁内において幕の内弁当の王様と位置付けられる存在。ある日突然、店の前に幕王ののぼりが立った時、僕等はかなりの衝撃を受けたものだ。油っこいほか弁なのにこんな弁当も作るんだ、と。その衝撃と、「王」という単語に触発された魂が交じり合い、倒錯した欲求を呼び起こし、いつしか僕等の間では、「幕王はほか弁史上最高の傑作」というレッテルが常識になるのだが、運の悪いことにそれは限定数量販売制。いくつ用意しているのか知らないが、僕等が会社から帰る午後8時頃には既に売り切れているのだ…。このように、遅く帰宅する者には優しくない弁当。店を覗いた回数は20回を下らず、その度に僕等は落胆。いつ廃版になるか分からないこの不安定なメニューに気が気ではなかったと、今思い出してもそう言い切れる。
そんな心残りが、僕等が一生懸命徳を積んだ甲斐があったのか、この度解消されたわけだ。店員の態度からするに、本日最後の2個という雰囲気。まさに半年溜め込んだエネルギー量に相応しい、劇的な幕王ゲットの瞬間だった。長きに渡る心残りは、かくして幕を閉じた…。
だが、家に帰ってフタを開けた瞬間、愕然。店前の写真に載っているメニューと違う。いや、一つは違わないのだが、もう一つがどうみても何品か足りない。あのアマ、ホントは一個分の具しかなかったけど、どうせ分かんないだろうって感じで残り物を入れやがったな、ふざけやがって…。そうだ、こんな暴挙が許されていいわけがない。これが幕王だなんて俺等は絶対認めない。俺等が今まで費やした時間と情熱を返せ…!(゜Д゜)
と意気込んだはいいが、またほか弁に行くのも面倒臭いし、クレームつけてもシラを切られるだけだろうからやめておく。それよりも今は幕王を食うことに専念するのが先だ。波乱万丈、いくつもの波乱があったが今、目の前には喉から手が出るほど切望した幕王が…。そうだ、僕等はこれが食いたいがために、何回も何日も遠回りしたのだ。だからここは心を静め、いただきます…!
パクリ…
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
ムシャムシャ…
ハグハグ…
ゴックン…!
「・・・・普通だね」
「・・・・うん、普通だね」
っていうか、どっちかっていうと旨くないね。
かっぱえびせんの方が美味しいね。
もう買うこともないね…。
うん、ないね…。
僕等の幕王物語はこうして幕を閉じた。
半年間、誇大な期待をありがとう。
昨日に引き続き、本日も忘年会。
この日はいわゆる仕事納め。年内で僕がする最後の奉公。今年も悲しいことや辛いことが沢山あった。嬉しいことや楽しいことはあんまり無かった。振り返ると、僕の2006年の仕事メモリアルは苦渋と内なる反抗の日々だった。だが、仕事というのはそれでいい。ビジネスはプライベートと全く別物だということを、老いも若きもきっと知る。社会とは数多の怨嗟の声と苦労の上に成り立ち、その合間にほんの少しの煌きを灯そうとするのが個人だということを。それこそが真っ当な人生だということを、真っ当に生きた人間ならばいつか知ることが出来るだろう。だから僕の2006年・ビジネスサイドはきっとこれで良かったはずである…。
昼はまたも吉野家で、だけど牛丼また食えず。もしかして僕は牛丼に縁がない男なのかもしれない。それ以前に、牛丼を完全開放していない吉野家になぜ行くのかという問いに答えることすらままならない。一つ言えることは、吉野家は豚丼では大成しない。そこだけはガチ。
ホントウニアリガトウゴザイマシタ