20131229(日) 今年ギリギリの年賀状と、今年最後に会っておきたかった喫茶店シルビアの黒髪ねーちゃんと、新しくなった旅行カバン

131229(日)-01【0900頃】起きたて毛布《家-嫁》_01 131229(日)-02【0920】コンビニサンドイッチ、アメリカンドッグ等《家-嫁》_01 131229(日)-03【1000~1300】年賀状作成《家-嫁》_10 131229(日)-04【1540~1620】喫茶店シルビア《梅島-嫁》_01 131229(日)-04【1540~1620】喫茶店シルビア《梅島-嫁》_02 131229(日)-04【1540~1620】喫茶店シルビア《梅島-嫁》_03 131229(日)-05【1805頃】北千住駅《北千住-嫁》_02 131229(日)-07【1925頃】旅行用カバン新調 スポーツバッグ・北千住マルイ《家-嫁》_01 131229(日)-08【1930頃】ポテチ、柿ピー《家-嫁》_01 131229(日)-09【2000頃】カップヌードル《家-嫁》_01 131229(日)-10【2010頃】ポンチョストール 北千住マルイ《家-嫁》_01 131229(日)-10【2010頃】ポンチョストール 北千住マルイ《家-嫁》_04

 【朝メシ】
コンビニサンドイッチ、アメリカンドッグ、アイスコーヒー(家-嫁)

【昼メシ】
喫茶店シルビア(梅島-嫁)
 
【夜メシ】
ポテチ、柿ピー、カップヌードル(家-嫁)

【イベント】
北千住マルイ買い物(旅行カバン、ポンチョストール)
  
  
【所感】
朝、暖かい毛布に包まれて心地よさの中、目覚める。腰痛はあるが、昨日のマラソンの疲れもあっていつもよりグッスリ眠れたのかもしれない。とにかくぬくぬくと暖かい。毛布のお陰か。冬に毛布は必須であり鉄板だ。

とはいえ最近あまり寒さを感じない。暑さも同じだ。暑い寒いという感覚が分からなくなってきた。精神に呼応するように肉体的や器官的にも壊れ気味だ。いつか立てなくなるかもしれないという恐怖感はいつもある。

だからこそ、やれる時にやらねば。明日のどうでもいい出勤をさっさと終え、鳥取の実家への帰省を兼ねた旅行へと出掛けるのだ。旅は、旅だけは、いついかなる時でも僕に程よい刺激と郷愁を与えてくれる。

その準備として、旅行カバンを買わねばならない。今まで使っていた黒いスポーツバッグ。ボディメーカーの通販で980円で買った代物は、その鬼安さとチャチな外見にも関わらず、過去6年くらい、計数十回の旅行に耐えてくれた。よく頑張った。

そんな楽しい時間の際、いつも共に居てくれたバッグだからこそ愛着は深い。それだけに捨ててしまうのは胸が痛む。自分の一部を切り取られるような。しかし破れてしまってはもう使えない。捨てるのではなく、眠ってもらう。ボディメーカー黒バッグは、その役目を全うしたのだ。これは天寿。だから悔いはない。後はこれから新調するカバンに任せて安らかに眠って欲しい。

ただ、その前にやってしまわなければならない作業がある。年賀状の作成および投函だ。作業というより、これは仕事だな、もはや。出す人間なんて、もう職場関係、親類関係、そして大学時代の友人くらいしか居ない。

今の友人等とは年賀状のやり取りを殆どしない。メールやSNSでメッセージを送るのが主流。僕等は完全なるネット世代。申し子だ。SNSの黎明期を生きた猛者だからこそ、いつでも繋がることが出来ると分かるからこそ、年賀状という紙媒体にさしてプライオリティを置かない。

しかしまあ毎年のことだが、いつも先延ばしにしては、年始に届くギリギリの期限まで引っ張ってしまう。そのギリギリで一気に年賀状を作るから、かなり文字が荒く、粗雑な年賀状が出来上がる。

それも、毎年手書きだ。IT企業に勤めてる癖に、年賀状ソフトも持ってない。表面の住所も手書きなら、裏の文字も手書きが多い。いつの時代の人だよ、と毎年自虐して苦笑し合うけど、実のところソフトを使ってデジタルでプリントアウトするほどの量でもないので、大体は無難に乗り切れる。

それでも表の住所を書くのは正直言って手間が掛かる。そう思った矢先、つい先月か、プリンターを買った。安いモノクロレーザーだ。神の啓示かもしれないと考えた僕は、この際デジタルで作成してみようかと珍しくいきり立つ。

そうと決まればチャッチャとすべし。年賀状ソフトを買う必要などないので、ネットでフリーのソフトをダウンロード。ショボいソフトだけど、裏面までデジタルにすることもないから充分だ。僕はそのソフトに住所を入力しつつ、買いたてのモノクロレーザーで一気に住所を刷っていく。

裏面は、いつものように手書きだ。干支である馬の絵がプリントされたハガキをコンビニで買い、あとは適当に「今年もヨロシク」的な芸のない挨拶と、多少自分らしい自虐的な一言と、それからモナーなどのAA、下手な亀吾の絵などを描き加え、作業は2時間ほどで完了。今年も何とか間に合った。出来上がった年賀状はまるで幼稚園児が作ったそれのようだが、まあ別にいいだろう。問題は気持ちである。

年賀状作成を終えた後は、カバンを買いに北千住へ。その前に馴染みの喫茶店・シルビアで最後の挨拶を。僕のお気に入り、黒髪ねーちゃん。彼女が居るからこの喫茶店に通っていると言ってもほぼ間違いないと言っていいほどに信奉し、信頼し、愛でる対象。

一言で言えば、好きなのだろう。だけど男としてというのはちょっと違っていて。年の差は恐らく親と子ほども離れていよう。だからといって親が子を見守るような眼差しでもなく。見つめているというよりは観察している。でも、ただの分析家として見ているわけでもない。言葉にするのはちょっと難しい。ただ彼女の一挙手一投足を見る度に、そして彼女の笑顔を見る度に、心が救われる気持ちになる僕が居る。そんな黒髪ねーちゃんの顔を、今年最後にもう一度だけ見ておきたかった。

そこで毎度のカレーを食いながら黒髪ねーちゃんを探す僕。だけど姿が見えない。休みなのかもしれない。あるいは、辞めてしまったのか。以前もそう思えるような長期不在の時期があった。だからこそ後悔のないようにと、行ける時に行くようにしていたのだが。

だが溜息を付いているところ、奥にある従業員専用のドアから見慣れた顔がバタンと出てくる。黒髪ねーちゃんだ。彼女の姿を確認して嬉しくなった僕は、つい「どもっ♪」と声を掛けてしまう。そんな僕にもねーちゃんは、「どうも、こんにちわっ♪」と元気な笑顔で振り向き返してくれた。そのやり取りだけで心が温かくなる。

ねーちゃんはその後、また奥に入ってしまう。どうやらちょうどシフトが終わったようだ。これから着替えて帰ってしまうらしい。束の間しか顔が拝めなかったが、今日会えてよかったと思う。

挨拶をすべき人や筋を通すべき相手は少なくない。しかし、挨拶をしたい人、自分自身から筋を通したいと思える相手はそれほど居ない。黒髪ねーちゃんは、自分から挨拶をしたくなる数少ない人だった。

その黒髪ねーちゃんが着替えて出てくる。実は彼女の私服は初めてだ。喫茶店の中の黒髪ねーちゃんだけ知っていればいいと思っていたし。しかし私服姿の彼女もまた素敵で。

細いジーンズは、彼女のスリムでスマートな身体に似合っている。トップスは、ベージュのシャツの上に緑系のブルゾンを羽織っている。足はスニーカー系だ。言ってみればボーイッシュな格好。まるで高校生のような若々しさだ。そして、その姿が喫茶店の彼女のイメージと大分違うようにも思え、反面実に彼女らしいとも感じる。

彼女は美人ではあるが、それよりも可愛らしい。清楚ではなく快活であり、元気というよりも健康的。儚い笑顔ではなく咲き誇る笑顔だ。その上で背筋がモデルのようにピンとしているから、その細いジーンズが物凄くサマになっている。ボーイッシュとは言え、彼女の歩き方はウエイトレスと同じように軽やかで、かつスッスッとしとやか。

ただ一つ店内と違うところは、両手を高校生の女の子のように元気に振っている。そこに一抹の幼さが残るけど、だがそれが逆に彼女の魅力を押し上げる。背筋はピンと伸びて、身体はスマートで細く、だけど仕草が少女のような可愛いさとか、どんだけスペック高いんだ、このねーちゃんは。

今年の最後、何とか拝めた黒髪ねーちゃんの笑顔。初めて見た私服姿。彼女の姿を確認したのは遥か前だが、2013年は特に彼女を観察し、その分析日記は恐らく十数回、5~6万文字にも上るだろう。そんな観察の2013年ももう終わりだ。ありがとう。その言葉を伝えるべき最後の一人、黒髪ねーちゃんの後姿を見送った後、僕等は北千住へと歩を向けた。

その北千住のマルイにて、旅行カバンを買う。嫁に買ってもらった。プーマのスポーツバッグだ。店員姉ちゃんが矢のような勢いで薦めてくるのも原因だが、その紫の色合いと、スポーツバッグ特有の丈夫さ、荷物が相当入りそうな許容量。全てが気に入った。これできっと良い旅行が出来る。

嫁に感謝した僕は、ささやかな返礼として、彼女に白いストールのような、ポンチョのような服を飼って差し上げる。冬は寒い。冬といえばポンチョ、ストール。それを装着した姿は、一歩間違えば天狗じゃ、天狗の仕業じゃ。そんなささやかなやり取りさえ、いつか思い出になる…。

帰宅した後は、カップラーメンや菓子をつまんでゆっくり過ごす。明日仕事とは言え、クールダウンのようなもの。殆ど気分は冬休みだ。その2013年が終わる前の最後の土日で、マラソン大会に参加し、親愛なる友人に会い、黒髪ねーちゃんに会えた。今年の僕の任務はほぼ完了した。

あとは明後日から、嫁と共に東京を旅立つ。終わりの始まり、あるいは始まりの終わりを開演させるために…。

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